千利休

下女の千利休のレビュー・感想・評価

下女(1960年製作の映画)
4.2
〈純粋に、怖い。〉
「パラサイト」の原液と言われている本作。確かに、ポン・ジュノが引用した箇所を見つけるのは難しいことではなかった。とにかく、怖い。コメディ要素は一切排されており、目の前で繰り広げられる悪夢を受け入れるしかない。古めな映像処理もあって、下女役の女優がひたすら白く、それがますます怖さを増長している。夢オチには賛否両論あるが、個人的には大アリ。それにしても、たしかに韓国映画史は大雑把にアン・ソンギとソン・ガンホで語れてしまうのだなぁ。
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