シャケ

不安は魂を食いつくす/不安と魂のシャケのレビュー・感想・評価

4.5
普通の大人っぽい人たちがあまりに浅はかなディスコミュニケーション繰り返すのものすごい辛くて吐きそうになった。
自分の利害に一切関係ない他人のプライベートにあれこれ言う人本当にわけ分からなすぎる〜ああいう時に人が生き生きするのってどういうメカニズムなんだろう。
度合いや種類の違いこそあれ全員が何かしら問題を抱えてるのを見せつけられるのはキツいけど、描写としては誠実だなと思う。
ドイツの人種差別を描く方法としてこれは当時の一般的な価値観と雰囲気なんだろうか。ミュンヘンが保守的な土地なのはなんかわかる。
構図やスローなアングル変化は相変わらずファスビンダーらしいけど今回はそれがそこまで強調されてなかったように感じた。ストーリーが分かりやすくてそっちに集中しがちだったからかもしれない。
自宅でオラつくだらしないレイシストファスビンダー、役柄は最悪なんだがかなり最高。
シャケ

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