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悪魔のいけにえ3/レザーフェイス逆襲の消費者のレビュー・感想・評価

3.2
・ジャンル
スラッシャー/ホラー

・あらすじ
‘73年にテキサスの田舎町で発生した虐殺事件
犯人であるソーヤー家から唯一逮捕されたW.E.ソーヤーは死刑となった
そして最も特徴的な家族の1人、レザーフェイスは彼のもう一つの人格と警察に判断され野放しに…
そんな中で再び起きた殺戮
犯人は不明で沼地からは無数の腐乱死体が発見された
フロリダへ向かう道中のカップル、ミシェルとライアンは事件の事もあり足早に町を去ろうとしていたがガソリンスタンドで事は起こる
奇行を繰り返した末に銃を持ち出す店主アルフレッド
幸いその場に居合わせた青年テックスが2人を逃がすがやがて彼らもまたソーヤー家の標的となってしまう…

・感想
人皮マスクとチェーンソーでお馴染みの殺人鬼レザーフェイスとその家族、ソーヤー家の凶行を描くシリーズ3作目
今作からはトビー・フーパーが監督から離れている

元祖スラッシャーとして今尚圧倒的な知名度を誇る1作目
コメディ要素を高めつつトム・サヴィーニの特殊メイクもありよりスラッシャー性の濃くなった前作
これら2作はそれぞれホラーとコメディに振り切る事で面白く仕上がっていた
そしてシリーズ物の鬼門とも言える3作目の今作はスラッシャー/ホラー的には凡庸で新たなソーヤー家のメンバーが投入された事で陳腐さが増していた
加えてコメディ要素も薄れていたので全体的に微妙だったかな…

騙し討ちや罠などソーヤー家に知能犯的な部分が見えるのは完全に悪手だし前作でチェーンソーで腹を刺されたレザーフェイスことババが腹には傷も無さそうなのに1作目の自爆による影響か脚に補助器具を着けていたり色々とよく分からないポイントが多い
ミシェルと共闘する事になる男性ベニーも前作のレフティ以上に活躍してるんだかしてないんだかという感じでイマイチ必要性が感じられない
これなら普通に王道のファイナルガール路線を突っ走った方が無難だった気がする
あとラストも何か呆気ないんだよな…

唯一面白かったのはベニーのソーヤー宅への銃乱射シーン
生きてるんだか死んでるんだか分からないじい様が蜂の巣になってるのに誰も気にしないのがクスッと来た
ただまぁ逆にそこでオーバーリアクションした方が解釈一致ではあるんだけども
あとゴア描写は比較的健闘していたと思う
生首、指や耳の吹き飛び、少女によるミシェルの恋人ライアンの頭潰し、ミシェルへの釘打ちなどなど
でも欲を言えば画面の暗いシーンをもう少し減らして欲しかった

とはいえレザーフェイスの可愛らしさが健在で“ママ”に甘やかされていたりミシェルにイヤホンを貸したり単語ゲームをして間違い倒したり…w
それだけにミシェル達を騙したテックスがイケメン過ぎたのは何だかなぁ
ソーヤー家のノリを維持しているのがレザーフェイスとアルフレッドだけというのは…

3作目でこうなっちゃうと次作がどうなっているのか早くも不安
まぁリメイク以降に期待かな…
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