このレビューはネタバレを含みます
60年代安保、70年安保、かつて若者たちがこの国について本気で議論し、変えようと行動していた時代があった。
ゲバ棒、火炎瓶、それらの実力行使は過激に聞こえるが、平成生まれのおれにはかっこよく感じるくらいだった。
しかし、この映画を観た後は、
簡単にそんなこと口にできない。
「この腐れきった世の中を変えたい」
同じ志を持ったはずの、真っ直ぐな若者たちがなぜ仲間を殺すことになったのか。
あの学生運動の末路。
気息庵庵な日本の民主主義。
今の時代を生きる若者に何を伝えるのか。
「自己批判しろ!」