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マイ・ライフ、マイ・ファミリーのtheocatsのレビュー・感想・評価

2.2
ヒロインの自己中さと父親に関する不自然さ

が気になってしまった。本質的部分ではないけれどもね。

事務仕事中に自分の別の仕事をしたり、会社備品をごっそり泥棒。
不倫はまぁいいとしても、呆けた父親を見栄えのいい施設に入れたがったり、財団の戯曲オーディションに合格したと嘘をつき、それを咎められると逆切れ。
同情してくれた看護師に突発的にキスをしたり、とにかく浮ついた浅はかさばかりが悪目立ちするヒロイン。
それでも最後の老犬に関するエピソードは少しはポジ要素にはなった。とはいえ総体的な彼女に対する嫌悪感は、感動ストーリを押し付けてくるディスクパッケージ―文面を打ち消す効果が大きかったと個人的には感じた。

父親も呆けの他は致命的な疾患とかはないと受け止めていたのにあの流れは実に不自然。ご都合主義としか感じられない。

要は切実なリアリティは欠けていた印象。

肝心のテーマ「痴呆老親の問題に直面した子供たちの対処」は自身にとっても身近過ぎる事柄。その点では様々な考えと思いが廻ったのは確か。
フーッ・・・・好き嫌いの感情は抜きにしても、ため息の一つも出てくる映画ではあったかな。


2.2の二つ星
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