masososo

イングロリアス・バスターズのmasososoのレビュー・感想・評価

3.9
高校の時に見て以来久しぶりの鑑賞。

やっぱりタランティーノの映画の捉え方って独特。戦争映画を彼が撮るとこうなるのか。
戦争の持つ悲壮とか辛苦ってかんじじゃないんだよな。どこか外連味が滲んできてその異常性が喜劇的にまで見えちゃう。

ドキュメンタリーでも言ってたけどやっぱりキャラクターが生き生きとしてる。
そこまで見せ場のない端役ですらすごく印象に残る。
中でもやっぱりランダ大佐だなあ。この作品でクリストフ・ヴァルツにハマったんだよ。
知的で物腰は柔らかいんだけどどこか底の知れない不気味な人物。
でも怪物なんかじゃなくて最後は薄汚い欲丸出しの裏切り小物将校化しちゃうし。何がって一言に表せないけどこの人物の描き方も瑞々しい生を感じさせてくれて好き。

シュトゥルーデル食べたい。
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