『ロスト・チルドレン』等でジャン=ピエール・ジュネと組んでいたマルク・キャロの単独映画デビュー作。「ダンテ」という宇宙の犯罪者収容所に収容された犯罪者達と、彼らをナノ・ウィルスの実験に使おうとしている科学者達の姿を描いたSFスリラー。
主人公は新しく収容されてきた犯罪者なのだが、普通の人間とは違う特殊な力を持っていて…という物語なのだが、最後まで観ても正直よく分からない。たぶん、神話的な物語にしたかったんだろうね。
と、物語はそんなだけど、SFヴィジュアルはマルク・キャロの手腕でかなりかっこいいものになっている。そういう部分ではかなり気に入ってるので一概によく分からないダメな映画とは言えないかな。
SFヴィジュアルを観るのが好きな人にはぜひお勧め。