「日本戦後サブカルチャー史」で有名な宮沢章夫の監修による短編5本入り。2、4本目が良かった。特に2本目の「地方から東京に就活に来てた女の人が知り合いに紹介されて泊まりに行ったマンションに住んでる夫婦が信じられないくらい体調悪くて、めっちゃ血とか吐いたりしてるのに『大丈夫、大丈夫』とかいってご飯用意しようとしてくれたりする」シーンは笑った。あと同作では「 マッチョ」が異化されていてそこも見どころだ。「無駄に鍛えられた体」が「スポーツマン」が「健康」があれほど不穏で恐ろしい空気を放つのを他では見たことがない。