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怪人スワンプ・シング/影のヒーローのcatmanのレビュー・感想・評価

3.5
1982年公開。DCコミックス原作のB級モンスターホラーアクション。もちろん好感度は高め。ただストーリーが清々しいほど王道過ぎちゃって、もう少し捻り(闇)が欲しい。それとレイ・ワイズ扮するSWAMP THINGの造形と質感がイマイチ。予算の都合なのかな。全般的にビジュアル面をもうちょっと頑張って欲しかった。ヒロインのエイドリアン・バーボーは微妙なキャスティングで、そのワイルドな顔立ちが悲劇のモンスターに救われる乙女という役柄にマッチしていない。彼女にはやっぱりダンナ(当時)が監督した「ニューヨーク1997」の様な強面キャラクターが相応しいと思うな。とはいえ笑顔はチャーミングで、たま〜にシガニー・ウィーバーに見えないこともない。あと脱ぎっぷりが良い。
個人的に気になったのは小人症の俳優が出演するシーンでその外観を揶揄するたったひとつの台詞で居心地が悪くなったこと。ドラマ上必要だと分かっているんですけどね。まあ致し方なし。
メインの舞台となる沼地の森林はスクリーン映えする魅力的なロケーション。撮影が平坦なのがちょっと残念。哀しき異形のダークヒーローによる物語はサム・ライミがリメイクしたら良い映画になるんじゃないかと安直に想像。94分。
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