全員悪人というキャッチコピーは、広告界の中でもトップレベルにいいのでは？
アウトレイジを昔一瞬だけ観た時、菜箸でトラウマになったので、今回観た時は大丈夫だろうと思いきや、普通にぎゃーって言ってしまった。
北野武は生活の中に暴力を見出すのが凄いな、と。
なんでも凶器になりうるのだなあと思うと、心底恐ろしい。
高倉健の任侠映画などを好んで観てたので、比較してしまった。
義理人情に厚い高倉健と、カネにならないやつはさっさと始末する現代っぽい北野武に時代の移り変わりを感じた。
刺激では北野武に軍配があがるけれど、カタルシスは高倉健かな。
黒人と話すシーンだけが癒し。
ただ、少し古い表現で無意識のうちの人種差別があるなとは感じた。
なんといっても好きなのは加瀬亮で、椎名桔平も本当にかっこよかった。
あと家で観たら、字幕はないのにしゃべってる声が小さくて(邦画全般に言えるけど)、銃の音とかめちゃくちゃでかかったので、近所迷惑かな…と思いながらドキドキしてしまうところが難点。
ヤクザものやアクションの、効果音だけめちゃくちゃでかいのどうにかしてほしい。
