めちゃくちゃ面白かった
『蛇拳』、『酔拳』ライクの作品で大体の予測を付くものの全体的にミステリーで進んでいくので観ていても楽しかった！
こういったカンフー映画ってアクション、カンフーは良くてもストーリーが陰惨すぎる.....っていうのがあるあるだけど本作はそんなことなく進んでいくので観ていてもﾊﾋﾟな気持ちでした！
そして、アクション、カンフー！めちゃくちゃ良き！！！
今でこそよく見かける撮影方法が今作では珍しく導入されていたりしてアクションシーンにおける迫力もあってぇ！
Wu Tang Collectionで公開されてるので是非！（未だに違法アップロードじゃないか疑ってはいるけど）

「ベスト・オブ・ザ・ベスト」シリーズのフィリップ・リーの兄貴サイモン・リーとは別のサイモン・リー主演の功夫映画

オープニングから四肢が欠損した男、男に会うと次々と自害していく人達、ホームレスを次々と殺害する謎の集団等々、
いろんなミステリー要素を散りばめながら大筋は「酔拳」のパチモンらしいコメディカンフーがメイン

謎で引っ張っていくストーリーは面白いし、カンフーアクションもなかなか、タイトル通りの蝶をモチーフにした胡蝶拳がユニーク
クライマックスでは胡蝶拳の達人同士のバトルでクオリティ高め
まぁちょっともっさりしてる所もあるにはあるけども

人が結構死ぬストーリーだけど主人公まわりのキャラクターは死なないので後味が悪くなってないのも良かった

マイナーカンフー映画だけどなかなかの良作だったので観ましょう

少林寺列伝などに出演していたサイモンリー主演作
本作ではプロデューサーも務めている


ストーリーは結構凝っていて、何の目的で？誰が？これを隠したまま映画が進んでいくので、それが映画を最後まで牽引していってくれている
映画のテイストはジャッキーライク
サイモンリーが働いている飯屋で上司にいびられる感じは蛇拳だし、笑拳の陳慧樓も似たようなビジュアルで出ている
笑いのセンス自体は置いておいても、この時代のカンフー映画に慣れ親しんだ人なら楽しめるテイストなのは間違いない
一つ本作の気になった点を挙げるとすればメインテーマが歌詞付きでうるさすぎることぐらい笑


アクションはクオリティがシーンによって多少バラツキがあるように感じた
上手い人とやるとサイモンリーも引き上げられるんだけど、あまり上手でない人やサイモンリーがカンフーが下手な演技をしなくてはならない場面はあんまりだったような気がする
なので最初は結構もっさり気味で不安だったけど、ラストバトルは結構面白い
あとアオリだったり俯瞰だったりカメラワークに工夫が見られたのも良かったし、なんだかんだサイモンリーのポテンザャル自体は素晴らしいなとも思った


カンフー映画好きなら楽しめるであろう一本
それにしても冒頭植木鉢に囲まれながら演武してたけど…アレは何だったんだ…？