ずが

グラディエーターのずがのネタバレレビュー・内容・結末

グラディエーター(2000年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

最新作の前に今作を鑑賞。
いい映画すぎる!この頃のラッセル・クロウカッコよすぎて惚れた。将軍の座から引きずり下ろされても身体ひとつでのし上がる戦闘能力、即席の部隊をまとめ上げるカリスマ性もまさに英雄。生々しい剣闘士同士の闘いは見応えもあるし、毎回シュチュエーションが変わるのでエンタメ要素も強く傑作だと感じた。

この作品が映画という名のエンターテインメントで自分を含め人々の心を掴んだように、古代ローマでのコロッセオなどで行われた闘技も民衆の心を捉える為のエンタメだったというのが改めて考えると凄いことだと感じた。エンタメの力が国を動かし、左右する。これがあるからマクシムスの事も裏で殺したくても殺せない理由付けになっている所まで見事。映画を見ていてたまにあるのだが今作でもエンタメの偉大さを思い知った。

今作はホアキン・フェニックス演じる、ルキウスも印象的。満ち足りない愛が拗れに拗れヤバいやつになっていったのが良かった。誰に認められず、家族にも突き放され暴挙は加速していき、ついには自ら決闘に参加。どうやらこの人物は実在の人物らしくて結構強かったらしい。それに比べて映画の中の皇帝コンモドゥスは少しだけ訓練しているのを見せてくれたけど絶対負けるやんっていう勝負でマクシムスに毒を盛ってやっと互角。そして結局負けてしまうので残念な感じだが、実在の皇帝コンモドゥスも色々武勇伝はあったにも関わらず、最後は奴隷出身の召使いに首を絞められて死んだそうでなんともあっさりした死だったらしい。そう考えるとある意味人間性の再現度は高めかもしれない。
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