・主人公マキシマス(ラッセル・クロウ)は家族を失い、奴隷として生きることを余儀なくされながらも、揺るがぬ信念と誇りを持って戦い続ける。彼がコロッセオで観客を味方につけるシーンは、本作の中でもめちゃくちゃ胸が熱くなったし、最高にあがった。本当に、観客だけでなく画面の向こう側の私まで釘付けにさせられた。
・ホアキン・フェニックス演じる皇帝コモドゥスもこの映画を語る上で欠かせなかった。彼の繊細で複雑な演技によって、コモドゥスというキャラクターは単なる「悪役」以上の深みを持っている。
父への愛と承認欲求、そしてそれが満たされないことへの絶望が、彼の言動や表情からにじみ出ていて、観ているこちらまで不安定な感情に引き込まれた。マキシマスに対して嫉妬と憎悪を抱きつつも、どこか脆さが垣間見える演技が見事で、ラストの対決に至るまで一瞬たりとも目を離せなかった。
・挿入曲がどこかパイレーツオブカリビアンぽさを感じて調べてみたら、ハンス・ジマーが作曲してて納得した、笑