LaserCats

グロリアの憂鬱/セックスとドラッグと殺人のLaserCatsのレビュー・感想・評価

3.7
生活に疲れた平凡な主婦。アルモドバル作品の中ではかなり地味なヒロインでした。
だけど起こっていることは一般的に考えるとかなりとんでもないことばかりで、殺人、超能力、ドラッグ、売春その他諸々盛りだくさん。次男のストーリー、さらさら流されてたけど大丈夫なんでしょうか。
カルメン・マウラの素晴らしさを改めて感じましたが、お気に入りのキャラクターは義母。一緒に暮らしたいとは思わないけど、公園で枝とか生き物を拾って持って帰ってきちゃったり、孫と仲良しで一緒に映画観に行ったりしてるのがほっこりしました(しかも「草原の輝き」なんか観てるのね)。
剣道の道場やドイツが出てきたりして国際的だったのはなんでかな。集合住宅の様子にスペインの華やかでない暮らしぶりが見えて、なんとも言えない気持ちになりました。
あと、アルモドバルは使用曲だぶりがち?
大好きな「欲望の法則」のオープニングの曲がドラマチックに使われていたりして印象的でした。
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