誰しもが生まれる場所は選べない。
好きで生まれてきているわけではないのだ。
こんな家族とはいたくないと思うことなんて当然あるだろう。
では、家族関係の最後の砦とはなんだろう
母と子の最後の砦とはなんだろう
そもそも家族の機能ってなんだろう
その答えが常に見えそうになっては隠れ、見えそうになっては隠れ
当時としては「家族を見限り、関係を絶って一人で自立する」というのは、珍しかっただろうし、今よりも大分薄情で罪なことだと思われていたろうなと思う。
新しい家族関係のあり方として鮮烈であったろうし、そこを良しとさせるラストシーンだった
自分の生活が壊れる理由
自分ではどうにもできない生活に居直り、幸せになる方法
成瀬作品3本目ですが全てにそれが描かれているようであり、そしてそれがまた、時代を超えてもすんなりと入って来るような気がするのです。