なんでそこにあるのみたいな場所に一斗缶があったり、大きく音が鳴るものを各所に配置してて、ただ怒鳴るとか、ただ立ち上がるだけじゃなく、音を立てて動作する工夫がよくされてた。
小栗旬がものすごく繊細で傷つきやすいというおもしろ設定が出てくる場面が二回あるんだけど、二回って振りだし、三回目どうするのかと思ったら出ずに終わってしまった。
山田孝之と小栗旬が桐谷健太を取り合うこの三角関係をもっと深掘りして欲しかった。高岡蒼甫は小栗旬のことを好きなムッツリ者ということでもっと過剰なお芝居してもよかったのに、キャラがいまいち定まらないままテンション低く収まってしまってた。
ヤクザの組長ふたりは怖すぎ。遠藤憲一も岸谷五朗も、劇中でやってること自体はなんちゃってヤクザでこんなギャグみたいな話なのになにマジになってるんだと驚くくらいちゃんとヤクザをしてる。
後半は理不尽な奇跡がボンボコボンボコ起きて、誰も傷つかずに終わっていく。校舎の大量の落書きとかもよく見てみてもひとつも危険な表現がなくて、非常に教育的な安全な世界。
あと黒木メイサの音源販促映像みたいなのちょいちょい入るけどめっちゃすべってた。
