映画は遠い過去のはなし

10番街の殺人の映画は遠い過去のはなしのレビュー・感想・評価

10番街の殺人(1971年製作の映画)
2.8
◎イギリスロンドン、10番街のアパートで実際に起こった連続殺人事件を題材にした実録ドラマ。
撮影も実際に起こった現場で行われた。

◎エンタメ性なし、ムード盛り上げる音楽も殆どなし、期待した謎解き感や伏線、隠された真実もなし。
淡々と見せつけられる起こった事実と不快感と不条理さ。
これもノージャンルな監督リチャードフライシャーの変幻自在の演出の妙といったところか。
徹底したリアリズムを追求した故の地味で陰湿な仕上がりは、日本では未公開というのも頷ける。

◎「34丁目の奇跡」のサンタクロースと同じ人とは思えない偏執狂的でシリアルキラーなリチャードアッテンボローとお約束の非業の死を遂げるジョンハートの名演が際立った。