【少女趣味】
イギリスの首都ロンドンを舞台にしたサイコスリラーで、『夢去りぬ』『絞殺魔』と並び称されるリチャード・フライシャー監督による実録猟奇犯罪映画の傑作。
とにかく主演の殺人鬼リチャード・アッテンボローが気持ち悪過ぎ、罪の濡れ衣を着せられるジョン・ハートが可哀想過ぎる。(笑)
極めて正攻法な演出で、ヒッチコックを思わせる英国臭の漂うシュールな画作りとキャラ造形は出色モノである。職人監督フライシャーの力量が発揮された「映画ならではの表現力」が素晴らしいキレ味抜群のスリラー。
『絞殺魔』でやや技巧に走り過ぎた反省もあってか、本作ではとてもオーソドックスな映画作りに回帰したかと思われる。変態殺人鬼を描いたスリラーとしては『血を吸うカメラ』や『コレクター』なんかを想起させる出来栄え。
不気味且つ滑稽味のある主演アッテンボローの変態おじさんの演技に拍手喝采!👏