Hope3000

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップのHope3000のレビュー・感想・評価

3.0
「バンクシーって誰?展」の予習①
※一旦、撮り溜めたWOWOW映画鑑賞から外れます。

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バンクシー監督作品
✏️ 🎨出演したアーティストの覚え書き
【名前(呼ばれている英語名):主な作品】
ミスター・ブレインウォッシュ(MBW):マドンナの CDジャケット、『LAWEEKLY』表紙
シェパード・フェアリー(Obey):「Obey Ginat」、「HOPE」など
インベーダー(Invader):「Space Invaders」
ブルー(BLU):ストップモーションアニメ「MUTO」



バンクシーやその他ストリートアーティストについて、そしてフランス人映像作家ティエリー・グエッタがバンクシーに行き着くまでを描くドキュメンタリー映画。


うわぁ ストリートアートって深いんだなぁと、考えさせられました。
ストリートアートは我々の生活と共にあり、それは我々市民が持つ思いや思想を伝える一つのメッセージになっている。都会でよく見かけるあのストリートアートはどんな意味を含んでいるのだろうか。

他のアーティストとは違い、バンクシーはアートを最初から描き出し、完成版の基礎となる枠を作って上からスプレーで塗りつぶす。よって、短時間の制作が可能になる。
何しろ、ストリートアートの制作現場を写しているところが興味深く、警察に逮捕されかねない現場の緊張感も感じながら見入ってしまいました。

顔も本名も声すらも明かされない謎の芸術家バンクシー。彼がストリートアートを通して訴えるメッセージとは?


そして、ティエリー自身がカメラで撮影した映像と、彼のインタビュー映像も採用している点が特徴的。ストリートアートに対する多様な人物のインタビュー映像も交えながらシニカルに作られ、シリアスで重い雰囲気が漂う。BGMも印象的。

ティエリーはバンクシーからの指示で自身のアートを確立し、アーティストとして自身をMBWと名乗る。しかし、制作自体は自身でせず、アイデアを出してスタッフに制作させることも多い。彼のことは初めて知りましたが、バンクシーの補佐を務め彼の隣でビデオを撮り続けて、いかに大きな影響を受けたのかを感じました。


少し難しい内容でしたが、鑑賞の価値はあると思います。アートとは?ストリートアートの力とは?を学べる1本です。

映画鑑賞後、他のストリートアーティストを調べてみました。
個人的に、フランスのブレック・ル・ラット(Blek le Rat)の絵も好みでした。「ステンシルグラフィティーの父
: “Father of stencil graffiti”」と呼ばれ、バンクシーよりも前にネズミのアートを普及させたそうです。
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