YM

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップのYMのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アートの価値とは?という皮肉が効いた作品でした。まさしくバンクシー。

バンクシーのプロデュース(というよりそそのかしのように見えた)で、映画制作の才能がないカメラオタクがいきなりギャラリーを開催し、アーティストとして評価される様は、アートを取り巻く人たちへの皮肉でしかない。
まさか人物まで作品に仕立て上げるとは!アートはジョークなのかもしれないというバンクシーの言葉がまさしく全てを表している。

MBWへの協力は最初は善意だったというシェパードは、善だなと思った。

“アートか破壊行為か 破壊行為かアートか
難しい問題ですが 答えは"どっちでもいい"
愚かな入札者に高値で売れればいいのです"

〜以下、思ったことをつらつらと書きます〜
バンクシーのステンシルに透明のプラスチック板が貼られていたり、壁ごと剥がされている様は本当に愚かで面白おかしい

いきなり渋谷のアトムのモザイクで有名なインベーダーが出てきて興奮した!
シェパードがキンコースにいるの、そりゃそうだけどおもしろい。隠れてプリントするんじゃないんだ。顔出しもするし。撮影役が見張り役も兼ねるのは面白い。成り行きでドキュメンタリー撮ってる。
アンドレザジャイアントは内輪のジョーク

バンクシーのステンシルの型?を切り貼りしてるシーンが見られて感動した。

消えていくストリートアートと映像記録の相性の良さ。逃亡後の人々の反応を見ることができるのは、映像記録の醍醐味。
バンクシーのスタジオまで!?
偽札のくだりもすごい。超えてはいけないラインだと判断しているのも常識が垣間見えて興味深い。
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