このレビューはネタバレを含みます
オープニングから、開放的でカントリックな音楽が良いです!
軽く人物の紹介をした後、すぐに戦闘に入るテンポの良さも好感触!
騎馬同志のダイナミックな戦闘やスピーディな展開に、開始早々釘付けになりました!
その後生き残った二人が苦楽を共にしながらサヴァイヴする、という話の流れです。
クレスタ役のキャンディス・バーゲンさん、とても魅力的でした!
野性味や奔放的あふれる性格に、まず惹かれます!
衣装もだんだん露わになったり、衣装替えが起こったり。
ロジェ・ヴァディム監督「バーバレラ」が1968年と、この作品の2年前。もしかして影響があったのかもしれないと、考察を巡らせるのは楽しいですね(笑)
露出した小麦色の肌も、セクシーでした!
クレスタは一見野性的ですが、知識があって分別もあり経験豊富な女性です。ギャップに惹かれない方がどうかしている人物です。
対するホーナスは、ウブで朴訥、飾り気がありません。
対比が鮮明に特徴づけられているので、二人の会話や行動に愛着が湧いちゃうんですよね。
未開拓の雄大な描写や抜けるような青空、色とりどりの自然、豊かなカントリー調の音楽など、満足度は高かったですね。
途中でアクシデントもあるも、クレスタの奮闘で九死に一生を得たりして、本当に良い雰囲気で話は進んで行くんです!
……ここまでは。
ラストのシーン、忘れる事ができません。
前半の対比も、強く効いています。
もちろん今の技術に比べれば、ゴア表現も大したものではないのですが、そのシーンから想起される出来事を想像すると、非常に胸が痛いです。
人類の繁栄とは、もしかしたらこのような事の繰り返しだったのかもしれません。
馬と子役が激しく交差するシーンなど、アクション的にもハラハラさせられました。
また、作品を観ている中で、フェイクドキュメンタリー形式(モキュメンタリー)で作成された、ある有名な作品を思い出しました。
恐らく当事者達も、特別残忍な事をしようと思っていた訳ではないと思います。
あるいは相手に恐怖を感じていたのかも、しれません。
多数の人間たちによる集団心理や、同調圧力が、この様な結果をもたらしてしまいました。
残忍なのはどちらの側なのか。
非常に考えさせられる映画でした。