クリーム

ラングーンを越えてのクリームのレビュー・感想・評価

ラングーンを越えて(1995年製作の映画)
3.9
1988年ビルマで何が起こったのかを語る実話を元に作られた映画。アメリカ人の女医ローラは、強盗に幼い息子と夫を殺され、傷心旅行の為、姉とビルマのラングーンにやって来るが、パスポートを失くしてしまい1人取り残される。現地のガイド、アウン·コーと知り合い農村を案内して貰うが、その最中、軍政府が動きだし一度は、逃げるが、コーを見捨てられす、二人は追われる身になる。ほぼ政府軍から逃げるシーンが続くので、ずっとハラハラしながら政府軍の残虐さを目の当たりにする。美しくのどかなビルマの農村が悪夢に変わる様は、重く苦しい。1995年と古い作品だが、アウンサン·スー·チー氏は、2021年12月の時点で、軍に拘束されており、10件以上の罪で訴追されている。拘束は、長期化される模様。2021年2月にクーデターが起きる等、中々安定しない国政のミャンマーだが、現在は落ち着いている。スー・チー氏の映画は、観た事があるが、この作品はそれ以前の話で、興味深い。




ラストの方で、カレン族のゲリラに助けられるが、カレン族と言えば伝統的なシルバーアクセサリー、カラフルな衣装や手工芸品等が日本でも有名で、アジアン雑貨店などで目にする。また有名な首長族は、カレン族の中のひとつの部族だそう。そう考えると少し身近に感じる。
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