このレビューはネタバレを含みます
時代のハチャメチャ感に笑ってしまうし、それがこの作品の愛嬌でもあると思う。社内をローラーブレードで走ってる人がいたり、世界中で発射された核兵器を一つ一つ網に集めて太陽にぶん投げ爆破するのとか、ニュークリアマンはレイシーを装備も無しに雑に宇宙に連れ去るのとか大胆すぎて笑う。レイシーを標的にするくだりがさりげなさすぎて一目惚れだったとはわからんかった。
冒頭、情勢がうまくいかないことを子供を使ってスーパーマンのせいにするくだりとか言いがかりが理不尽すぎる。それに対して「僕は各国の大統領たちにできないことをします。世界中の核兵器を廃棄します」っていう言葉はまじで言われたい言葉すぎた。誰か偉い人言ってくれよ。
そんなスーパーマンも引き続き女に関して結構自分勝手で、自分に寄ってくる美人は全員繋ぎ止めようとするし雑に振り回す。ずっと見てるとそういうズルさが少し可愛くも見えてくる。
ロイスは別にクラークを看病するわけでもなくスーパーマンへの愛を一方的に語っただけだったのは突っ込みどころだけど、それをピュアに受け取ったクラークが発した「愛情と思いやりに勝る薬はない」という言葉は素敵だなと思った。