かなりの画質の悪いDVDで鑑賞。
画質が良かったら評価はもっと上がる程情報量のポテンシャルはあったはず。
主人公はおどろおどろしい精神病棟に取材にいくのだがゆったりしたテンポで早速眠気を誘う。
所々ビジュアルインパクトのあるシーンはあれどテンションの持続性は無い。
芝居もそんなに上手く見えないのでそれも退屈感に拍車がかかる。
しかし狂人の何をするかわからない怖さ。話しの通じなさは充分伝わる狂気の作品。
セットやロケーションが秀逸で退廃的な魅力がある。
衣装やメイクも同様に底知れぬ恐ろしさを醸し出している。
主人公の力は強くはないがマッドマックス的な救世主の様な存在感と行動力で静かにストーリーが展開していく独特のトーン。
クライマックスのシーン、特にニワトリのシーンがずば抜けてカッコ良い。
衣装もセットももっと高解像度で観たかった。
それと時折り挿入されるエロティックなシーンも高画質で観てみたかった。
カルト的な人気があるのも頷けるビジュアルセンスのある作風で一般人には受けにくいだろうが自分にはとても良かった。