マツモトタクシー

突撃のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

突撃(1957年製作の映画)
4.0
スタンリー・キューブリック監督作品


1915年9月フランスとドイツが戦争を繰り広げる第一次世界大戦の西部戦線

戦闘に疲れきったフランス軍の701歩兵連隊は功労休暇で久し振りに塹壕を出ていた
連隊長のダックス大佐(カーク・ダグラス)は刑事訴訟の方では名の知れた弁護士で本職の軍人ではなかったが軍にあっても立派な軍人であった

後方の師団司令部では折しも師団長ミロー将軍(ジョージ・マクレディ)が屈強そうな初老の将軍を出迎えていた
軍団長のブルーラール大将(アドルフ・マンジュウ)で48時間以内にアント・ヒル(蟻塚)を占拠すべしという参謀本部の命令を持って来たのだ
アント・ヒルというのは要害堅固な小丘で背後では独軍が総攻撃の最後の態勢を整えていた
この作戦は自殺行為ともいうべきだが昇進を仄かすブルーラール大将の言葉にミロー将軍は命令を受諾した

命令を伝達されたダックスは激しく抗弁したがミローはダックスを解任すると威すので部下を見殺しにするよりはとダックスも命令に従うことになった
攻撃は開始されたが案の定、攻撃は完全に失敗し敗退の他なかった。。

ミロー大将はダックスの連隊に後退命令を出し翌日軍法会議を開くことを決定した
連隊は全員逮捕され古城に監禁された

ミローが自分や司令部の判断の誤りを部下に被せようとしていることを知ってダックスは激怒した💢😠
ミローは第一波の各中隊から1人計3人を軍法会議にかけることを決めた
ダックスはようやく3人の弁護に立つことだけが許された。。







以下ネタバレ


上官の無茶な突撃命令に士気が下がり犬死に抵抗した兵士達は命令違反、敵前逃亡に問われる
各部隊から1名づつ3人が選ばれ見せしめの生け贄として処刑される事になる
形だけの軍法会議に必死に処刑撤回を求めるダックス大佐

てっきり「突撃」というタイトルから処刑されそうな兵士達と少人数で蟻塚を攻略するスカッとする話かなと勝手に思い込んでいたら。。😮


「1917 命をかけた伝令」はこのOPのオマージュなのかなと感じた😀

マイケル・ダグラスのお父さんが主演
キューブリックは29歳でこの作品を撮影🎥


戦争の不条理、権力の乱用、圧力などを描く胸糞反戦作品😢
オリジナル・タイトルは「栄光への道」だとか。。皮肉が効いてますね🥩