突撃の作品情報・感想・評価

「突撃」に投稿された感想・評価

戦争を皮肉る上官の名誉守りあるある。
馬鹿馬鹿しい理由で命じられる部下の死刑を阻むというのがストーリー。
だか結局死刑になるという
ほぼ何も解決しないという裏切り。
唯一、気分と名誉のために兵士ので 死刑を命じた将軍が罰せられるのが救い。
第一次世界大戦中の、仏独が舞台。二国間の戦線は膠着状態に陥り、双方ともに消耗するだけの軍を描き、そしてまた上層部では欺瞞の横行する政治的駆け引きがなされ、責任のない下っ端が処刑されていく……。

『突撃』というタイトルだけど、銃砲飛び交う場面はそこまで多くない。『フルメタル・ジャケット』ではかなりドンパチしていたけど、本作はどちらかと言えばカーク・ダグラス演ずる歩兵連隊の隊長が部下を守るため誠実さを貫こうとしつつ、汚職まみれの上司の反感を買っていくみたいな筋で、身を引き裂かれるような彼の葛藤を中心に描いている。

それでもやはり序盤の見所は苛烈な戦線の描写。じりじり匍匐前進している場面だけでドキドキする。この映画の少し前に撮られた『恐怖と欲望』という作品でも戦線の緊張感みたいなものをえぐるように描いていて、とても良かったのを思い出した。
『野火』のような生々しい表現もまたある種の真実を映していると思うが、屍の山が淡々と積み上げられていくような『突撃』のそれもまた真実なのだろう。

だんだん悲しみを帯びていくカーク・ダグラスの演技がいい。モノクロの陰影も美しい。
okapy

okapyの感想・評価

4.2
メリハリのあるカメラワークはキューブリックらしいし、銃殺刑シーンでの一点透視図法による構図はえげつない。普通に好き。
ユキ

ユキの感想・評価

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自分で詰めに詰めた予定とタスクに対してへこたれそうなので、そんな甘い思考の自分を律するためにも(?)観た。
突撃のシーンのどうしようもなさが素晴らしい出来。あと戦争映画ってやっぱり複眼的に人物描写されて初めて面白くなるんだと思う。あの冷徹な上司サイドだけうまく取り繕ったらそれはそれできれいに騙されそう。それにしても救いがない。そんな映画になんかしらの救いを求めた自分って……。
非常に面白かった、の一言に尽きる。戦争映画ではあるのだがアクションは少なく事態は刻々と進行していく。キューブリックの描く戦争はフルメタル・ジャケット同様どこか冷たい。友情、感動も存在しない、これが戦争なのかもしれない。登場人物各々の人間模様はさらっと描くのだが、非常に重厚感を持って伝わってくる。この映画のような雰囲気の重い映画もたくさん味わいたい2018年である。
キューブリック初期の戦争映画。低予算でチープで戦争シーンなどのセット感が強いが、塹壕の中を兵と兵の間を流れるように進むカメラワークは後の『シャイニング』を彷彿させる名シーン。「愛国心は悪党の最後の口実だ」など名言もあり。時代もあるが、上司が最悪すぎて、この時代に普通に生きていることの幸せを感じた。ラストに歌を歌っているのはキューブリックの奥様。
この映画で特に印象的な場面は、塹壕の中を延々と歩く軍人を流れるようなカメラでとらえた場面である。後年の『シャイニング』ほどではないが、流麗な映像が美しい。 

処刑場面も、キューブリックの冷徹な視線でとらえたシーンとなっており、あっさりとしている。 

歌を歌う女性の場面は冗長であるが、後日キューブリックの妻となる女優であるから、その点はキューブリックの「情」が含まれた感がある。
8

8の感想・評価

4.0
ダックス大佐は軍の中では中間管理職的な立ち位置であり、それ故の葛藤もあるけれど部下を思い、ユーモアを持って必死に食い下がる。その姿がかっこよかったです。

無謀な作戦に不服ながらも部隊の先頭に立ち、まさに「突撃」する勇敢さはこの物語で一番印象に残りました。

人の命の優先度が1番ではない軍の不条理を描いた、モノクロ映画ながらも素晴らしい作品だと思います。
o

oの感想・評価

3.8
敬愛するキューブリック監督の初期作。

彼の才能が完全に開花しているとは言えないが、弱冠29歳にして十分なセンス。
既に構図や音楽にらしさがでている。

フルメタルジャケット同様、現場での激しい戦闘とそこから一歩引いた場でのある意味激しい闘いを前後半分けて描くのが印象的。

心に残るセリフもあり、反戦映画としても、我々の人間関係への皮肉としても素晴らしい出来の作品だと思います。
非常に薄っぺらい感想になってしまうけど考えさせられる映画だった。

組織の腐敗は特に戦時下において酷いものであり画面の演出にもあらわれている
誰が味方で誰が敵かが分かりづらいカメラワークとかドイツ軍が明確に出てこないこととか。

戦争映画の知識が浅いので解説観ないと分からないことが多かった。
初見で知識が浅い人は人が進む向き、向いている向きに注目
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