突撃の作品情報・感想・評価

「突撃」に投稿された感想・評価

かとう

かとうの感想・評価

4.5
キューブリック嫌いなんすけどこれはめっちゃおもろかったです。臨場感すごいし役者も演技めっちゃうまくて引き込まれました。
部下の命を何とも思わない大将や将軍。世間体を保つ為に、理不尽な処刑を下す。形式的な軍法会議で主人公はなす術なく、「この会議こそ腐ってる」と叫ぶ姿はよかった。

味方に砲撃を食らわせようとしたり、死刑をくじ引きで決められたり、部下の命には何の価値もない残酷さ。人形のように扱われる。
それでも、最後の歌は感情的でよかったなぁ。
大名作。吊られたロープが頸動脈に喰い込み、ぶら下がった状態で“臆病”に足掻くか“勇敢”に死ぬか。戦争とはそのようなもの。「おれに分かるのは だれも死にたくないってことさ」。戦争に屈した宗教は__死への慰め__に過ぎない。“死”の前から神父が去るシーンが非常に印象的。怒りと悲しみに芸術を与えて映画にする監督。凄い。

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なんという無慈悲な処刑
部下思いの大佐が本当にかっこいい、結局は報われなかったけど…
胸糞の悪い映画だった…と思っていたらラストに救われた
このラストシーンがなかったらただ辛い映画としか記憶に残らなかっただろうな
見事な反戦映画だった
Kazu

Kazuの感想・評価

4.5
塹壕を進むカーク・ダグラスを正面から捉えながら動くカメラワークは、リドリー・スコット監督の『グラディエーター』の序盤のゲルマン人との戦いのシーンにも影響を与えているのだろうか。
coma

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4.3

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戦争の無意味さ。そして最後、敵国の女性の歌に気持ちが重なるシーンの素晴らしさ…。
otom

otomの感想・評価

4.5
因果応報の飛び交うブーメラン、上から下まで実に無力な人間たち。死の淵に立たされた兵士の性欲も湧かないって台詞は結構な名言。そしてドイツ娘のラストは胸が締め付けられる。何度観てもカーク•ダグラスのケツアゴが気になるものの、勿論傑作。
M川A氏

M川A氏の感想・評価

3.6
「キューブリック」は最早ブランドネームなので、最初から「傑作フィルター」をかけて観てしまう感は否めないが、それでもよく練られているはず。
地味だが魅せる。タイトルから見事に裏切ってくれるストーリー展開。裁判モノだったのか。
序盤の「突撃」シーンも派手さは無いが、等身大のスピードで前進する兵士を淡々と追う事がリアリティを醸し出す。
兵士のたわいもないトークが面白い。こういうところまで拘った脚本、流石は完璧主義者「キューブリック」。

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戦争を皮肉る上官の名誉守りあるある。
馬鹿馬鹿しい理由で命じられる部下の死刑を阻むというのがストーリー。
だか結局死刑になるという
ほぼ何も解決しないという裏切り。
唯一、気分と名誉のために兵士ので 死刑を命じた将軍が罰せられるのが救い。
第一次世界大戦中の、仏独が舞台。二国間の戦線は膠着状態に陥り、双方ともに消耗するだけの軍を描き、そしてまた上層部では欺瞞の横行する政治的駆け引きがなされ、責任のない下っ端が処刑されていく……。

『突撃』というタイトルだけど、銃砲飛び交う場面はそこまで多くない。『フルメタル・ジャケット』ではかなりドンパチしていたけど、本作はどちらかと言えばカーク・ダグラス演ずる歩兵連隊の隊長が部下を守るため誠実さを貫こうとしつつ、汚職まみれの上司の反感を買っていくみたいな筋で、身を引き裂かれるような彼の葛藤を中心に描いている。

それでもやはり序盤の見所は苛烈な戦線の描写。じりじり匍匐前進している場面だけでドキドキする。この映画の少し前に撮られた『恐怖と欲望』という作品でも戦線の緊張感みたいなものをえぐるように描いていて、とても良かったのを思い出した。
『野火』のような生々しい表現もまたある種の真実を映していると思うが、屍の山が淡々と積み上げられていくような『突撃』のそれもまた真実なのだろう。

だんだん悲しみを帯びていくカーク・ダグラスの演技がいい。モノクロの陰影も美しい。
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