突撃の作品情報・感想・評価

「突撃」に投稿された感想・評価

キューブリック初期の傑作で、フルメタルジャケットを除く後期の作品群とは全く作風を異にするが出色の出来の作品。

日本によくいそうな無能な上官のせいで不条理な目に遭うカーク・ダグラスらを描いた作品で(その皮肉的かつ批判的な内容の為かアメリカでなくフランスの軍という設定になっている)、現場を理解せずに失敗を部下だけのせいにする上層部の人間らはさながらブラック企業の経営者みたいで非常に腹立たしい。

そしてフランス軍という設定もあってかマックス・オフュルスのように流麗な撮影と演出が目立ち、しかもそれでいて土臭い雰囲気がミハイル・カラトーゾフや後のタルコフスキーのモノクロ映画のようなロシア映画的質感を生んでいて、アメリカ映画らしくないこの味は独特で実に良い。

人間でいることに嫌気が差しつつも全体的に見応えがあり、かつ最後に少し人間の良心を垣間見ることができる心憎い作品だった。
Soichfork

Soichforkの感想・評価

3.5
まともな人がマイノリティだから、ああいう人間が上に行き、それをみて周りも後に続いてしまう。構図としてはまるで社会と同じだなと思った。戦争でもあのような事実があったとすると、悲しくてやりきれない。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.4
そういえばまだ見てなかったなこれ第52弾。ばかばかしすぎてもはや裁判の体すらなさない裁判という名の軍法会議。可能か不可能かはどうでもよくて上の命令は絶対で上がやれと言ったらやれ死ねと言ったら国家のために戦争で戦って死ね。それができなきゃただの臆病者。なんて怖い映画。フランスが舞台なのに終始英語なのはやっぱ少し気になった。今更だけど
第一次世界大戦の独仏戦争を描いた作品です。戦争というものがいかに不条理か、冒頭からすぐにわかる脚本です。他の戦争であっても同じことが言えると思います。兵士たちはいったい誰と戦ってるいるんでしょうか。ことあるごとに観たくなる作品です。
小林

小林の感想・評価

4.3
キューブリックの作品をどう評価するかは様々だと思いますが、見方によっては最高傑作
というか個人的なベスト
Moeka

Moekaの感想・評価

3.8
生きるか死ぬかは運としか言いようがない長回しの突撃シーンが恐ろしい。それに比べ上官達が居座る部屋の豪華絢爛さの憎たらしいこと。責任のなすりつけあい、理不尽さ、裁判シーンは胸糞が悪くて見るのも嫌になるほど。悲惨な思いをするのはいつも下の者達で上に立つ者は文字通り高みの見物...最近の日本の出来事を思い出して思わず再鑑賞。キューブリックは容赦ないな
かーく

かーくの感想・評価

3.4

文字通り突撃のシーンはすんごかった。敵がほとんど出てこない珍しい戦争映画だった
Shizka

Shizkaの感想・評価

3.7
うーん、腹のたつ映画だ。むなくそ悪くなるとはこのことか。

地位が低いから理不尽なことをさせられて、くやしいから地位を高くするのに、地位が高くなると理不尽なことをしたがる、もっと上に行くために。意地とか欲とか、クソだ。

自分はそうならないように努めよう。努める。努めるのだ。
とろろ

とろろの感想・評価

4.0
戦争映画だけど敵はほとんど出てこない。
苛立ちで部下に当たる、クジ引きで生贄を出す、名誉名声のために自分以外を切り捨てる。
殺すのは敵ではなく味方という展開やその経緯がすごく後味悪くてものすごく皮肉がきいてる。カークダグラスの無謀と知りながらも諦めない姿勢がかっこいい。
キューブリック映画は本質を突かれてるようで苦手だけどつい見てしまう魅力がある。
AKITO

AKITOの感想・評価

3.0
第一次世界大戦のフランス軍とドイツ軍の丘の奪い合い。ドイツ軍に機関銃で一掃され、フランス軍は塹壕に撤退。敵前逃亡の罪で三人が銃殺。味方陣地に発砲を命じたミロウ将軍は査問会へ。ダックス大佐は、ブルラール大将からの昇進の申し出を拒絶し、前線へと戻ってゆく。物語は、ドイツ人女性が、フランス軍の兵士たちの前で歌う場面で終わる。『1Q84』では、ミロウの塹壕視察の場面が引用されている。
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