突撃の作品情報・感想・評価・動画配信

「突撃」に投稿された感想・評価

めまい

めまいの感想・評価

3.9
キューブリックは初期作品の方が好きかなぁ。キューブリックと言えば作家性を全面に押し出す完璧主義者のイメージですが、初めの頃はこんなエンターテイメントとして楽しめる作品を作ってたんですね。

本作は戦争ものとして結構真面目に作っていて、上官の無謀な作戦により多くの命が奪われ死ぬ必要のない人すら命が奪われるという戦争の無意味さを強調している。

絶望の戦地へと戻らなければいけない兵士達の最後の歌が一層悲しさを感じさせます。
BOB

BOBの感想・評価

4.2
戦争の無情さと軍隊という組織の不条理さを描いた、スタンリー・キューブリック監督の戦争ドラマ。

第一次世界大戦下のフランス。ダックス大佐は無謀な指令に従うも、作戦は敢えなく失敗。その責任は無実の3人の部下に押し付けられる。

「愛国心とは悪党の最後の言い訳」

戦争が"人間らしさ"を奪う。

前半は戦場、後半は軍法会議。
『1917 命をかけた伝令』が基にした作品ということだが、確かに序盤はほぼほぼ同じ展開。

完璧主義者のキューブリック監督らしく、画作りがとても繊細。特に、戦場での突撃シーンの迫力が圧巻。

部下を守るため、腐敗した組織に立ち向かうダックス大佐(カーク・ダグラス) の高潔さが際立っていた。ラストシーンはとてもエモーショナル。

観終わってから考えると、原題の"PATHS OF GLORY"ってとても深い。

"Gentlemen of the court, there are times that I'm ashamed to be a member of the human race and this is one such occasion."

"Give them a few minutes more, sergent."

248
unpoko

unpokoの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

ストーリー ◯
編集 ◯

静かに始まる映画だが
ラストに向けてしっかりと感情を積み上げていく。
銃殺される側、する側、見守る側の感情表現は見事。
ラストのカフェシーンもグッときた。

このレビューはネタバレを含みます

名誉欲から部下に無謀極まる突撃命令を下す将軍。それは犬死に必至のものだ。それでも命令なのだから従わざるを得ない。敵国の猛烈な爆撃の中で仲間は次々と吹き飛ばされる中、退却を余儀なくされ生き残った兵士たち。そのことを敵前逃亡と見なし糾弾する軍法会議。建前では国旗に不名誉の泥を塗ったと言うけれど、本当は上官たちの傷ついた名誉を回復し体面と保つ為のみせしめだ。最初から死刑ありきに進む不当な裁判。兵士を束ねていた大佐は手を尽くして兵士たちを守ろうと奔走する。彼が見たのは上層になるほど腐敗していく組織の本当の姿。彼らは愛国心を騙る者たちだ。将軍は命令に従わぬ部下を砲撃すらした。何の罪もないのに(一人は負傷して意識すらない)それでも銃殺を強行する。将軍の上で一連の出来事がまるで人ごとのような大将が貴族の館で踏ん反り返っている。敵は敵国だけでなく同じ軍隊の中にもいるのだ。戦争とはこんな理不尽なもの。なんたる胸糞悪さだろう。その一方、兵士たちの故郷や恋人への痛切な思いが溢れ出るラストシーンでの語り口(おぞましい導入からの転調が巧み)がとても感動的だった。キューブリックらしくもあり、らしくなくもある反戦映画の傑作。
とし

としの感想・評価

4.2
反戦ということもさる事ながら軍隊という縦割り組織の理不尽さを痛烈に批判。 広義的に言えば国家権力そのものの理不尽さや不条理さを批判している。 観ている側としては「将軍、あなたが突撃して下さい。」という感じだ。 今の日本の状況を見ていても「愛国心とは悪党の最後の言い訳」というサミュエル・ジョンソンの言い分はその通りだと感じる。 フランス軍が英語を喋る事に違和感があるがどちらにしろ理解できるわけではないので気にしない。 あまり、キューブリックっぽさはなくカーク・ダグラスが全面に押し出された映画だが良作。
見せしめで処刑して士気を保つって、なんでそんな言い分がまかり通るんだろうか。野蛮すぎ。
戦争の直接的な悲惨さって言うよりも、戦争は人間を野蛮な生物に変えてしまうというところで反戦をうったっているところが、またいい。
まる

まるの感想・評価

3.0
争えば何も残らない。消え失せた平和。

無謀な作戦を敵前逃亡したとされ、裁判にかけられるがどうしても死刑を免れない。

言葉よりも出て戦ったかだけを聞かれる裁判、国のためなのかもわからない、非常であり、無慈悲であり、情のかけらもなくなるのが戦争である。

キューブリックの戦争シーンの撮影、カークダグラスの芯の通った立ち振る舞い。意図していない反戦が伝わる。
GAMAKO

GAMAKOの感想・評価

3.7
特徴__________________

“人間らしさ”を奪う戦争。
西部前線の元で行われた理不尽な裁判の映画
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キューブリック監督の初期作品が見れるU-NEXT強いですね。
「恐怖と欲望」「フルメタルジャケット」と同様に、戦争下で起こる人間心理の変化や狂気を描いた本作。

前線の過酷さを知らない将軍から投げられた無理難題。
部下に濡れ衣を着せる中佐。etc…
現場の上層部が腐りきっていて、何の肩書きも持たない兵士達が気の毒です。
何もしていない虫より、何もしていない人が殺される時代はあまりにも過酷。
グレッグ大佐があと何人いれば現場は平和になるのやら…音楽が染みます。
もはや戦争は、戦場にしかない。
脇を固めるのは醜態と怠慢の滞ったはき溜めで、そこには秩序や道理はなく、形式、威厳のみが蔓延るゲロみたいな縦社会。

年功序列の最も見苦しい例がおもむろに繰り広げられる。
ふうま

ふうまの感想・評価

3.5
戦争の上官の理不尽さとか兵士の命を軽く扱うのとかラストのところとか反戦映画て感じ。戦争から法廷にいくのは初めて見た。塹壕に兵士が並ぶシーンがすごいかっこいい。
けど、昔の映画だし今から見るとそこまで面白くはないかなー。
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