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エイリアン2 完全版のarchのレビュー・感想・評価

エイリアン2 完全版(1986年製作の映画)
4.3
前作とは恐怖の描き方が違う。監督の作家性でしょうね。
1ではその未知が恐怖の根源であったのに対し、2では既視から来るトラウマが最初の恐怖の根源です。
しかし、あの大味なキャメロン監督なのでそれは最初だけで、その後は迫り来る勢いで後半は恐怖というより驚きによってましたね。好みですが、人みたいな動きをするエイリアンはなんだか台無しですが、1と別物だと考えれば納得。

見ててずっと感じたのは「ターミネーター」への既視感
あの植民地惑星、完全にターミネーターの未来世界じゃん!女主人公と軍人ムキムキ彼氏。後青い稲妻。
流石に笑ってしまいましたね。彼の中の未来像が凝り固まってた時代なのかもですね。

好きなのはラストのクイーンとのバトル。
やはり、映画的な盛り上げ方と引き方を心得ています。
特に音が無くなり、少しずつ振り返るシーンは1番好きなシーンです。あれは"母と母"の戦いです。
リプリーは「子供に構うな!」と叫びますが、クイーンからしても子供を焼き殺されているので「子供に構うな!」という状況。なんだか面白いですね。


後、合成人間の体の中身グロすぎです。クリームパスタ見る度に思い出しそう。
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