卯山

L change the WorLdの卯山のレビュー・感想・評価

L change the WorLd(2008年製作の映画)
5.0
最近Lを好きになった私にとって、
最高の作品。

そして、
"L好きのための映画である"と思うが、
普通に良作だ。

何よりも、他のデスノート作品と違い、Lが最も人間らしく血の通った感じがする…。
温かく、優しさに溢れている。柔らかい気持ちになる。

ストーリーも、Lの最期がこれだったらいいなぁという希望が詰まっている。
Lにとっての最高の最期。これまで他者の命を救ってきたLだが、今作では彼自身の心も救ったのだと思う。

原作やアニメでは、Lはあっさり死んでしまってとても悲しかった…。
そして今作においても、確実に23日後にはLは亡くなってしまう。"Lの死"からは逃れられない。

それでも…たとえ同じ"死"が待ち受けているとしても、製作陣がそこに別のストーリーを描いてくれた。監督・脚本の方・スタッフには感謝したい。
最期を迎えるLに「他者との心のつながり」を持たせてくれてありがとう。
こんなLを私は見たかった!

"目と前の命を諦めたくない"
"どんな天才でも1人では世界を変えられません"

Lの、彼らしい台詞はとても胸に響いた。
次は誰かと一緒に観たいなぁと思える素敵な作品が、またひとつ増えた気がする。
卯山

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