Denkishino

KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XVのDenkishinoのレビュー・感想・評価

KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(2016年製作の映画)
3.0
フルCG映画と聞いて観賞しました。
なかなかに映画らしい流れ、CGは瞬間本物かと見間違う出来映え。これはしかし他の日本映画はしっかり見習うべきかと思われます。たまに観られるCGを使った日本映画はCG部分ではハリウッドには遠く及ばず残念な出来映えが多いですが、こちらは充分なのでは無いでしょうか。
内容として、ファンタジーな部分と車や携帯など現実の部分とをうまく混ぜ合わせた世界観は見応えがあります。アクションシーンは場面転換が多すぎて何をやっているのかわかりづらいシーンが多くあるのが少々残念。モンスターなどの造形をもう少しじっくりと観たかったですね。ストーリーもしっかり、分かりやすいものでした。吹き替えで観ましたが、ヒロイン役の忽那汐里さんは台詞廻しがちょっと辛いように感じました。元より映画はアフレコもありますから役者さんはアフレコ上手な筈ですが、これは役者さんの力量でしょうか。
フルCGというファイナルファンタジーとしては二作目。前作よりはグッと良くなっています。ゲームを知らない人でも楽しめる内容に好感もありますが、ただそれ以上に何かあるかと言うと少々答えに窮します。役者さんの活きた表情や演技は、全てCGで作られたという点で欠けますから「あの役者の演技がとても良かった」という感想は無くなりますね。前作で感じた、CGがもっと良くなったらどうなるだろうという思いが具体化したわけですが、今作でリアル指向のCG映画の限界を見た感じもします。それと、アニメコーナーでなく映画コーナーに置いてあげてくださいTSUTAYAさん。
Denkishino

Denkishino