horaAya

死霊の牙のhoraAyaのレビュー・感想・評価

死霊の牙(1985年製作の映画)
3.3
街で起こる連続殺人が人狼の仕業だと突き止めた車椅子少年と姉の奮闘。両親の存在感が乏しく、アル中のオジが2人にとっての理解者となる。それは親の責任という足枷のないオジという一定の距離感があるからこそ伝えられる(作中でオジ自身が口にする)大事なものを描く趣旨があるため。オジが与えるシルバーバレットは『イット』のシルバー号を想起させ、キングが「銀」に対して付与するイメージは共通していることがわかる。作中で狙われるのは必ずしも子どもではなく、大人がほとんどではあるのだけれど(本人も子どもは狙いたくないと発言する)、某アカデミー受賞映画のような頻発する事件への嘆きを発想の出発点にしているようにも捉えられる。一応ハロウィンホラー。
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