良くある『猿の手』的なアレ。あと『ゴーレム』『アザーズ』『ビバリウム』『ザ・ギフト』の雰囲気も。家の中に願ったものを何でも手に入れられる部屋があった…的なやつ。オマージュ元から想定される展開をなぞっていくことに面白みはないながらも、部屋の特性を利用した虚実が混濁していくクライマックスで少し挽回した感。そして、恣意的な親のエゴについて横暴にかなえてきた自身の願いと子の願いの受容におけるリアクションを対比させることで、「誰の」的な恐怖以上に「資格なし」を突きつける。産むことが出来なかったというより産まれたくなかったのでしょう。そうでなければ腹を痛めた…的な老害理論を突きつけたことになるけれど、深度は極端に浅くなる。