男の仕事は色の調合師。幾色もの色を混ぜ、特定の色を創り出す。ある日、妻を不慮の自己で亡くし、ショックで仕事も手につかない。
周囲の配慮で、心を癒す為にオーストラリアのバス旅行へと出掛けるが…

彼が創り出したいのに、叶わない色の名前はサイアム・サンセット。
かつて夕暮れのタイの海岸で、妻の髪に映った色…

バスは奇妙な出逢いをもたらしながら、周囲数百キロを赤い砂漠に囲まれたアリス・スプリングスを走らせる。荒涼地帯の中だからこそ、見出せる色（価値観）もあるに違いない。

大切な想い出の中で映る色…
それを求める事は、なんて素敵な事だろう。

悲惨な男の再生物語と言えば聞こえはいいが、物語にはうまく入れず。

主人公の周りには色々な事が起きますがそれが笑えるものなのか、感動させたいのかどっちつかずであまり面白くありませんでした。

むしろ不幸話を無理矢理笑いに変えようという意図がある。

しかし冒頭でのあんな死に方はないだろ(笑)
ここだけは確かに笑える。

一流企業の科学者の彼は、嫁と順風満帆な生活を送る。
ある日、庭で日光浴をしてたら、嫁の上に空から冷蔵庫が降ってきて・・。

嫁を亡くした彼には、それから数々の不幸が。

そのなかで、彼はビンゴゲームで旅行を当てて、旅に出る。

その旅が、トンデモな旅で・・。

作品の題名「サイアムサンセット」は、実は色の名前で、この作品のキーです。

ロードムービーのコメディーです。