海月

コントラクト・キラーの海月のネタバレレビュー・内容・結末

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

うだつのあがらない主人公の男は徹頭徹尾受け身と逃げで描かれている。
この映画でアクションを起こすのは女と殺し屋である。そして1番の葛藤を抱えているのも癌をわずらい、余命いくばくもない殺し屋だ。
殺し屋にとって殺しは、くだらない人生と同じように意味のないゲームであるが、同時にやりとげなければならないゲームでもある。本当に殺すこと自体は彼にとって価値はない、実存の問題だ。
ゲームに勝利したその瞬間、銃口を自らへと向ける。
活力があるがあまりに自死した殺し屋と、逃れ逃れ(最後車に轢かれなかったのもラッキー)生き延びてしまう男。
海月

海月