浅野公喜

X線の眼を持つ男の浅野公喜のレビュー・感想・評価

X線の眼を持つ男(1963年製作の映画)
3.3
B級映画の帝王、そして現在も御存命(94歳)でリュウ・ムラカミとも仕事したりと日本とも繋がりが意外と有るロジャー・コーマン監督作品。

何もかもが透視出来る男の夢と絶望ここに有り。「夢」の方ではノリノリな音楽が流れるのがウケます。同僚を殺してしまった事がきっかけで見世物小屋に行き、そこで自分の能力を悪用する者が現れ、今度はカジノで騒動を起こし最後はテントの簡易教会で迎えるラスト・・と割とドラマティックで、透視出来る眼から観える世界はチープなもののその色彩は幻想的で魅力が有ります。

カークラッシュでは漫画のような演出で予算を抑える工夫、結構不気味な黒い眼にも注目。
浅野公喜

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