地球外生命体

ロバート・アルトマンのイメージズの地球外生命体のレビュー・感想・評価

3.2
ロバート・アルトマン監督がキャリア初期に手がけた【女性映画3部作】の第2作で、幻覚に悩まされる女性の姿をエキセントリックな映像で描いたドラマ。

アルトマンが当時取り組んでいた ジャンル映画批評からいったん退いて、複雑な構成を通じて狂気の主題を探求した、さまざまな解釈が可能な芸術映画。オリジナル脚本はアルトマン自身と主演女優ヨークの共作。劇中で読み上げられる童話も、彼女が書いた作品である。

ロンドン在住の女性児童文学作家が、ある晩正体不明の女からの不気味な電話を受けたのをきっかけに、幻聴や幻視に悩まされ始め、周囲の男性たちのアイデンティティが区別できなくなり、ついにはドッペルゲンガーと対峙するにいたる。

日本では「ロバート・アルトマン傑作選」(2023年5月26日~、東京・角川シネマ有楽町ほか)で劇場初公開。

★1972年カンヌ国際映画祭
女優賞(スザンナ・ヨーク)
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