CHEBUNBUN

ハピネスのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

ハピネス(1998年製作の映画)
1.5
【子どもが寝ない!そうだ!アレを入れよう!】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のトッド・ソロンズ監督作『ハピネス』を観た。トッド・ソロンズ監督はなんだかんだ初めてだったのだが、想像以上にクセの強い作品であった。

フィックスで男女の会話を描く。普通の会話かと思いきや、男がキレ始める。「ハピネス」というタイトルとは裏腹に、幸福とは無縁そうな生活が、中産階級の生活様式の中で描かれている。その悪趣味さはジョン・ウォーターズ好みといった感じなのだが、今の時代に観ると、ただの「悪趣味」で終わってしまっている印象が強い。例えば、ゲームに夢中な子どもたちを寝かせようと父が躍起になる場面。睡眠剤入りのサンドウィッチを作って、差し出すも、ゲームに夢中でなかなか食べてくれない。なんとかして食べてもらおうと説得する場面は、印象的であるがただ子どもに意地悪しているだけといったイメージがある。サウスパークや映画なら『Greener Grass』といった悪趣味の中に社会批評が入っている映画に馴染みがある私にとってこの映画はただただ居心地の悪い映画にしか見えなかった。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUN