サーカステント型のUFOに乗ってきた宇宙人ピエロが、バラエティ豊かな大道芸を駆使しながら地球侵略作戦を進めていく。モンスター・ホラー「クリッター」シリーズのデザイナーが製作している、ホラー・コメディ。
地球にやって来た「ピエロのような異星人」は、バルーンアート、パペット、影絵遊び、いたずら玩具などを駆使しながら、次々と人間に襲いかかる。そして、捕まえた人々を綿菓子型の繭の中に閉じ込めて、最終的にホニャララしてしまう。
人類側の主人公は、若いカップルと警察官の3人組。物分かりのいい警察官が最初から仲間になってくれるし、ヒロインがキャーキャーと喚くこともしない。恐怖映画の古典を踏襲しながら、自己流の作品へと昇華させている。
憎たらしいピエロの特殊造形が優れており、(CGでは味わえない)「そこに居る感覚」を生々しいほどに感じ取ることができる。これぞ、アナログB級ホラーの真骨頂。