LEONkei

コックファイターのLEONkeiのレビュー・感想・評価

コックファイター(1974年製作の映画)
3.0
アメリカの田舎町を転々とどさ回りする寡黙な男は、〝闘鶏〟に人生の全て懸け捧げる孤独な男の物語。

〝闘鶏〟とは闘争本能を植え付けたニワトリを1対1で闘わせ、どちらかが死ぬか闘争本能を失った時に勝負は決する。

その代表格のタイの鶏種〝軍鶏(しゃも)〟は古来から最強と言われ闘鶏のキングとも称される。

日本でも江戸時代にタイから軍鶏が入り闘鶏としてはもちろん、軍鶏鍋として親しまれ鬼平犯科帳に登場する軍鶏鍋屋〝五鉄〟や坂本龍馬も好物だった。

残念ながらこの映画に軍鶏は登場しない。



そんな〝闘鶏〟に人生を懸けた男は大きな敗退の挫折を期に、優勝するまで口を利かないと誓う。

その男の〝闘鶏〟に執着する生き様は当然周囲には理解もされないが、1つの事に全ての人生を懸けるモノがあると言うことはある意味幸せな人生かもしれない。



純血な軍鶏は食肉としては存在しないが、様々な鶏と交配させた軍鶏肉を食べられる店はある。

軍鶏肉は適度な歯ごたえで噛むほどに凝縮された旨味が溢れ出し、鶏肉の王様とも言え一子相伝〝軍鶏鍋屋〟に足が向く..★,
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