闘鶏(チキンとにわとりを闘わせその勝敗に金銭を賭ける)が大好きなんです。よこからごちゃごちゃ言わんといてームービー。
又はタモリ倶楽部・闘鶏の回的映画。
ロジャー・コーマン製作の中で大コケしたというもんだから、どんだけつまらんのかと思ったが地味~におもしろい。
闘鶏チャンピオンが一度敗れ復活を懸けて闘う話なので、安くそれなりに盛り上げることも出来ただろうが地味~に進行する。主人公のライバルがハリー・ディーン・スタントなんでスポ魂要素も欠落してゆく。
地味~におもしろいのはきっと、ウォーレン・オーツだからであろう。
モンテ・ヘルマンの実験か原作そのままか知らないけれど、主人公は勝利するまでしゃべらないと心に決めてしゃべらない。
チョイ悪が似合うウォーレン・オーツからセリフを奪うと、親指を立ててにっこり笑うチャーミングなウォーレン・オーツが現れる。
そのくせ、ルールを守らない奴には体でわからせたりするからメリハリ効いてカッコよい。化学反応だ。
もうひとつ化学反応がある。
南部の泥臭い風景が、木漏れ日がキラキラして綺麗ねーと思わせる。
撮影がトリフォーなんか撮影してるネストール・アルメンドロス!
なんでこれ撮るねん。
モンテ・ヘルマンがというより、ロジャー・コーマン絡みは本編以外にエピソードがあっておもしろいですなあ。