yaaa

バリー・シール/アメリカをはめた男のyaaaのレビュー・感想・評価

4.0
80年代初頭のアメリカの麻薬の蔓延や小国への介入など闇の黒歴史をピリッと毒づいた映画なんであろうが、トム・クルーズ主演なので彼のスターとしての陽性がキラキラ輝きすぎて、犯罪ものが大企業を辞めたベンチャー企業の若社長の奮闘成功物語みたいで。それはそれで奇跡の人生大逆転は面白い。
罪悪感持たずに突き進んだら、社会を悪い方へ引き込んでいたという闇の部分が、トムさんのスターとしての親近感や爽やかさが良く映り過ぎてよく目立ってなかったというような印象。
ある種スターとしての映画としては成功なんだと思うが、観終わった後のパンチ効いてるな!のはずの社会派な要素がオマケみたいに思える。
結果、良い案配ではあったのだが、スタート地点ではトムさんの映画なのか、暗部を告発してみたなのか、どちらの比重が大きかったのかな。
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