普通にクラシック。舐めてかかってすんませんでした。ホラー、ゾンビものとしてはもちろん、戦前期の黒人描写の多い映画としても非常に歴史的価値の高い逸品。ブードゥーの風習がどれくらい考証合ってるかは分からんが儀式の踊り、カット割がとにかくいい。先祖が奴隷船で運ばれてきた話、産まれたことを悲しみ死んだことを喜ぶという話が土地の不穏さを物語りホラーの地としての最適さを確固たるものにする。そして肝心のゾンビ要素が今の感覚的に意外でまた面白い。そこには血縁・家族の愛憎劇が織り込まれ、ホラーの強度をさらに強める。あとよく考えると主人公の語り、影の使い方、ジャンルが非常にノワールしてる。ジャック・ターナー、他作品も見てみたい。