モスマンは実在する

私はゾンビと歩いた!のモスマンは実在するのレビュー・感想・評価

私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)
5.0
信じていた世界観がぶっ壊される気味悪さ。悪寒。世界は、てめえが思ってるよりずっと怖いぞ、という恐ろしさ。見たくないものまで無理やり見せられる。普通に暮らしていると、「こちら側の世界」と「むこう側の世界」という風に、あまり考えずに線引きしてしまいがちだ。しかしながら、そもそもそんな境界などはなから存在しなかった。最初から、「むこう側の世界」は我々とは違うレベルから我々を見下ろしていた。
恐ろしい。こうして文章にしていると余計に恐ろしくなってくる。あれは一体なんだったんだと考えれば考えるほど背筋を這い上がってくるような不気味さがある。