ひ

娼婦ケティのひのレビュー・感想・評価

娼婦ケティ(1976年製作の映画)
3.4
史上最悪の影絵だった…。

貧困の厳しさを目の当たりにした。
貧困でも幸せだなんて幻想は切り捨てて、本当の貧しさと不幸が描かれている。
それなのに主人公は良い意味で能天気であり純粋な自由人だから悲観的にはならない。

何一つ幸せな瞬間が無くても、あの無垢な笑顔になれるのは何故か?不思議で仕方ない。

そして100分という時間に抑えてまで、結末や先の展開を見せずに終わる巨匠よ。
モノクロ静止画に切り替わった時びっくりしたわ。
ケティの未来はどうなったのか。
視聴者に余韻を残しすぎて…
いつかネールドフの飢えと窮乏の日々を読破してみたい。
ひ