イチロヲ

エイト・ヘッズのイチロヲのレビュー・感想・評価

エイト・ヘッズ(1997年製作の映画)
3.5
8人分の生首を目的地まで運ぶことになったヒットマンが、メキシコでバカンスを楽しもうとするカップルの荷物を取り違えてしまう。生首が入れられたダッフル・バッグをめぐるドタバタ喜劇を描いている、コメディ映画。

生首入りのバッグを取り戻そうとするヒットマン(ジョー・ペシ)と、バッグの中身を処分しようとするカップル(アンディ・コミュー&クリスティ・スワンソン)の、双方の行動を平行線で語っていく作風。

ヒットマンのシークエンスでは、人質に取ったカップルの友人と同行するうちに、阿吽の呼吸が生まれてしまう。一方、カップルのシークエンスでは、生首を秘密裏に処分しようとしても、メキシコの土地柄により行為を拒まれてしまう。

総合的に見ると、不条理ギャグの度合いは「甘口に近い中辛」ぐらい。登場人物の大仰なベロベロバー演技が気に掛かるけれども、クスッとする笑いが随所に挟み込まれる。乾燥機の中で、グルグル回っている生首ちゃんが可愛らしい。
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