タナカ商店

座頭市血煙り街道のタナカ商店のレビュー・感想・評価

座頭市血煙り街道(1967年製作の映画)
4.3
これまでにない強敵との死闘に心震えるシリーズ第17作。


市は泊まった宿屋で病に苦しむ母親に会う。
自らの死を悟った母親は我が子を父親のいるところまで届けてほしいと頼み込む。
一方的に押しつけられたような形で乗り気ではないものの、子供と一緒に旅に出ることに…

このシリーズでは定期的にある市が子供に振り回される話(笑)
市って意外と子供好きなんだよね。
『座頭市血笑旅』でも赤ん坊の面倒を見るうちになかなか手放せなくなっていた。

市と子供のドラマもいいが、やはり今作で注目すべきは近衛十四郎!
松方弘樹の父親としても知られていて殺陣の上手さはかなりのもの!
道中で何度か会っては意気投合していたが結局戦うことになる。
ここまで市が苦戦したのはシリーズでも初めてかもしれない。
いつもならどんな敵が来ようとも一瞬で勝負を決めてたが、今回ばかりはかなり手こずっている。

雪が降りしきる中での決闘はここだけ観てもいいぐらいの完成度!
伊福部昭の音楽も緊張感を高めていて素晴らしい。
このシーンだけでも評価爆上がりだよね(笑)

マンネリ気味だったのでいつもとは違う強敵との戦いは興奮した。
タナカ商店

タナカ商店