アレハンドロアメナーバル監督作品。
何不自由なく生きてきたプレイボーイがある事故をきっかけに悪夢を見始める。。
同監督作「テシス」が面白かったので、当時衝撃を受けた記憶はあるもののぼんやりしていた本作を再観賞(約15年振り)
トムが本作に惚れ込んで製作されたのが「バニラスカイ」となりますが、作品に惚れ込んだというより、ペネロペを口説き落とすことが目的で製作された作品なのだろうなと思います(^^;
そういう意味ではトムにはハマり役。というか主人公そのままかも、、
(決してバカにしてるわけではないです。トムは嫌いじゃないです)
猿顔負けのプレイボーイの主人公セサルは手当たりしだいに女性を物色。「同じ女性とは一夜限り」が基本スタイル。
観ていて不快でしかない男なので、最初は「あんなこと」になってしまい、ざまあみろ〜とか思ってしまうんですが、観ているうちに滑稽すぎて、どんどん可哀想に見えてくる(^^;
当時この作品に衝撃を受けたのは「類を見ない斬新なストーリー」からだと思いますが、今となっては類似した作品が色々出てきたので割とありがちに見えてしまうかも、、
再観賞で受けた印象は、、
筋書きの面白さよりも「イヤな奴」だった男が転落していく姿が(不謹慎ではありますが)爽快に感じたり、同時に人間的な感情が芽生えていく姿に心打たれたり、、絶妙なバランスで男の姿が捉えられていると思います。
その辺の描写がとても巧いと感じました。
「テシス」でも感じましたが、独自のスタイルをしっかり持った監督さんだと思います。
主人公役とその友人役の方はテシスにも出演されているのですが、友人役のフェレマルティネスという俳優さんは、髪型や雰囲気が大分違うので、最初は全然気付きませんでした(^^;
ていうか見終わってから、気付いた、、
テシスで俳優デビューしてゴヤ賞新人賞受賞されているのだとか。
何気に面白い俳優さんなので、個人的に注目していきたいと思います^ ^
色々出てるようですね!