トラウマのミスターのネタバレレビュー・内容・結末

昏睡状態から目覚めると妻が事故で亡くなっていたが、意識も記憶も不安定になり、妻が生きているのではないかと疑いはじめて...というお話。途中シャーロットという蜘蛛嫌いの女性が現れ、その女性は名前や蜘蛛との親和性の高さも相まって、自分が産み出した別の人格ではと考えて殺してしまうが、結局シャーロットは実在の女性であったという結末。シャーロット殺害も含めて歌手殺害にも関与していたりとサイコパスな主人公だが、このストーリーが厄介なのは、主人公自身がサイコパスであることを自覚しはじめてしまったということ。それにより妄想と現実の区別がつかなくなって最悪の結果になってしまった。
あまり評価できない理由は、どうみても主人公が最初から怪しすぎるという点。そのため展開が予想できてしまうのが難点。虫が這い回る場面や存在しない精神科医との対話など、最初から演出がストレート過ぎてしまったというのが残念。リチャードギア主演のハイドアンドシークを劣化させたような映画。