杏

アイアン・ドアーズの杏のネタバレレビュー・内容・結末

アイアン・ドアーズ(2010年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

目覚めたら銀行の金庫のようなドアがついた見知らぬ部屋。あるのは鍵つきロッカー、虫がたくさん死んでる蛍光灯、ネズミの死骸×1、蝿×いっぱい。 悪態つき、ブチ切れ、尿を飲み、蛆虫を食べて脱出への道を探す主人公。 隣の部屋の女性は、主人公がこなかったらどうなっていたんだろう(笑) 他のレビューサイトをまわったら、あの二人はアダムとイヴという感想が多かった。 つまり二人のおかれた状況は、試練もしくはテスト。 自分もそのような印象を受けたが、宗教にまったく詳しくないもので理解が薄い。 この前「デビル」というエレベーターの中に閉じ込められる映画を見たときも思ったが、向こうの神や悪魔はなんというか、マメだなあ。 最初の部屋のネズミは謎解きに関係なかったので、何かの象徴とか意味があるんだろう。 その他の数少ない小道具や二人のセリフの中にも、そういったものが隠されていたかもしれない。 後ろを向いてドアに向かうのも。 聖書を読んでいないとピンとこない、くすっとできない描写が向こうの映画には結構あるようだが、 この映画はそれ自体がそんな感じで、大筋しかわからない日本人には向かない。 最後の部屋でエチした後、主人公が朦朧としながらも女性の身体にかけるための布を取ってきたが あの時、閉じ込めた側(神か宇宙人かはさおき)は、感動して「やべーこの二人かわいすぎる、もう楽園の扉開けるっきゃないでしょ!」ときゅん死にしかけていたのかもしれない。 こっちはそれほどでもなかったが。
杏