ダイエット映画特集⑥
痩せたい!モテたい!人間になりたい!!!(劇中のセリフです)
「デブ 電車」でツイッター検索するといかにデブに人権が無いかは一目瞭然ですが、中華大国からも「デブに人権なし」と言わんばかりの、ラブコメならぬデブコメ爆誕です。
あまりに太りすぎて、愛する人から別人と思われてしまった女性が決死のダイエットに挑むという定番のパターンなのですが、やはりダイエット映画の最大の見所であるビフォーアフターの変わり具合が最高です。
これだけでモチベーション爆上がりなはず。
主演二人が特殊メイクでデブに扮するのですが、顔以外がちょっとおざなりすぎて、手が明らかに作り物すぎて笑ってしまったり、身体の肉付きも乱暴すぎて異常な体型になってしまっているのが中華の味。
しかもとにかく食べる食べる食べる!
まず主人公が2人合わせて300キロくらいある。
1シーンで2000キロカロリーぐらいマジで食べており、なおかつ食べ方もめちゃめちゃ汚いので、食欲も減退してきます。
というか、作り手が明らかに「デブに人権なし」と言わんばかりにデブをバカにしまくっている内容なので、とにかく醜く描かれる。
私たちデブとしては、こういう作りの方が、燃えてくるわけです。
しかしこれらは前半1時間くらいの話で、途中からは変わろうと努力する主人公に惚れた不器用な男が、高額なダイエット費用のために殴られ屋をする話になってくるのです。
これがチャップリンの名作『街の灯』的で、思いがけずグッときてしまった。
しかも主人公のことを応援している身なので、愛の告白はおろか、あばよと言ってカッコつけて行方をくらましてしまう。
そこからの展開、主人公が乗っているヘンテコな車が物語上の伏線であることに気がついた時には、あなたは感動しているはず。