安堵霊タラコフスキー

悪の力の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

悪の力(1948年製作の映画)
3.6
シネマヴェーラで蓮實重彦セレクションの一つとして紹介されていたフィルムノワール。

この時代のアメリカ映画にありがちなように、室内の会話シーンは役者が演技してる感が前面に出て非常に退屈だったが、屋外とかで主に見られるようなエドワード・ホッパーに影響された監督が撮らせたらしい構図の映像は中々荘厳で痺れるものばかりだった。

そしてそんな監督の要望に応えたジョージ・バーンズの手腕も見事だったけど、やはり40年代くらいのアメリカ映画っていうのは特に監督や撮影監督の映像センスが構図に拘ったものでないと自分の好みになり得ないような気がする。